2013年3月3日日曜日

ピロリ菌の検査・治療の適応拡大について

先週あたりからピロリ菌に対する診断および治療の保険適応が
拡大されました。これまで胃潰瘍または十二指腸潰瘍の病名がないと
自費による検査と治療となっていましたが、このたび内視鏡で
慢性胃炎が確認されれば保険診療でピロリ菌の検査と治療が
受けられるようになりました。
これまでは内視鏡検査でいかにもピロリ菌がいそうな
胃粘膜でも潰瘍がないと検査ができず、血眼になって潰瘍/瘢痕を
探していましたがこれからはそんな心配をしなくても良くなった訳です。
ただ、”内視鏡で”慢性胃炎が確認されないといけないわけで
ピロリ菌の検査が増えるとともに内視鏡自体も増える事が予想され、
医療費の増加が懸念されます。それでも今回の改訂に踏み切ったと
いうことはそれを上回る胃がんへの予防効果が期待されるということ
なんでしょうね。
今月の院内紙の一面もこの話題にしてみました。
今年が胃がん撲滅元年になることを期待しましょう!!

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