2011年8月27日土曜日

蜩、ひぐらし、その日暮らし

ひぐらしって”蜩”って書くんですね。
透明の羽で涼しげな黄緑色のラインに縁取られた少し細身のセミで、山の林の中なんかで”カナカナカナカナカナカナ・・・・”と高音で樹々の間を通り抜けるような鳴き声が印象的です。中学時代、ワンゲルに所属していた僕は夏のキャンプや月例登山でこのセミの声を聴くのが好きでした。最近は猛暑のせいで昼間にセミが鳴かないそうですね。セミは涼し過ぎても暑過ぎても鳴かないようです。そういえば夜中にセミの声を聞いたり、朝の出勤時にやたらウルサいのはそのためなんでしょうね。セミの種類も僕らが網を持って一生懸命追いかけていた頃はニイニイゼミの声に初夏を感じアブラゼミの声に夏を、そしてツクツクボウシの声に秋の足音を感じていました。その頃は大きくて真っ黒なクマゼミは希少で捕まえた時は小躍りして喜んだ記憶があります。それが近頃ではアブラゼミとクマゼミの比率が完全に逆転してしまっててうちの子どもたちの世代ではアブラゼミのほうが希少価値があるようです。こんなところにも温暖化の影が忍び寄っているんですね。
すっかりセミ談義になってしまいましたが激しい6月の暑さが一段落した7月初旬、慣れないレセプト業務を終え、夜半の風呂でフーッと一息ついた時、開いた窓の外から”カナカナカナカナ・・・・”とヒグラシの声。一瞬耳を疑いましたが確かに山で林の中で、川のせせらぎの向こうから聞こえて来たあの澄んだ声でした。疲れた頭に染み渡り久しぶりに心に残るセミの声でした。診療所を新しくして半年が過ぎ、その日暮らしとはいいませんが、まだまだその”月暮らし”が続いております。夫婦で悪戦苦闘の日々はまだまだ続きそうですなぁ・・・

あれ?どっかにセミの画像があったと思ったんですが・・・(笑)

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